「俺、確かに高校時代は山形先輩のこと好きでしたよ。 柊さんが酷いことばかりするから、俺と付き合えばいいのにってずっと思っていました」 「……え?」 真剣な凪君の話を聞いてしまう。 凪君は少し切なそうにあたしを見た。 それは、嘘をついているとか陥れようという顔ではなかった。 「柊さんと再会して、山形先輩と結婚したと聞いて驚きました。 山形先輩、悲惨な目に遭っているんだろうなと。 山形先輩はなんで柊さんなんかと結婚したのか疑問でした」 俺だったら、もっと大切にするのに、と凪君は言う。