部屋の中が静まり返る。 出国って……親善試合はもうそんなところまで迫っていたんだ。 柊が呼ばれたのは本当にギリギリだったんだと思い知る。 そしてそんなチャンスをあたしのせいで駄目にしてしまう柊。 少し狼狽えた柊に、あたしは言った。 「あんた……バッカじゃないの!?」 「は!?」 顔を歪める柊。 「あたしのせいで日本代表辞める!? ふざけんな、甘ったれるな!!」 柊、どうか分かって。 本当はこんな言い方したくない。 あたしは心から、柊に夢を叶えて欲しいと思っている。