病室に静寂が降りた。 みどりは俺の手を、ぎゅっと握りしめている。 この手を離したくない、離せない。 やがて、みどりはぽつんと言う。 「……死にたくないよ。 死ねないよ」 俺はシーツで涙を拭い、顔を上げる。 すると、みどりの頬を涙が落ちた。 「あたしが死んだら、柊はまた悲しむでしょ」 「悲しむどころじゃねぇよ」 耐えきれなくなって、みどりの身体に抱きついた。 温かくて柔らかいみどり、大好きなみどり。 こんなみどりを手放してたまるか!