「ねえ、みどり。 このくらいでいいのかな?」 沙知が言うが、メレンゲはまだまだ泡立っていないのも事実。 「疲れちゃった」 沙知が投げ出すから、あたしがミキサーを持つ。 だけど心なしか、手に力が入らない。 おまけに少し震えている。 首を傾げると、まためまい。 めまいはどんどん酷くなっているような気さえする。 とうとうあたしの不調に気付いた沙知が、 「みどり、どうしたの?」 聞き、あたしは答えていた。 「実は、めまいがして……」