タクシーはあたしたちの新居に着き、柊のシャツを掴んで引きずり下ろす。 そして改めて沙知を見た。 「沙知、本当にありがとう。 せっかく楽しんでいたのにごめんね。 ……飲み会に戻るよね?」 沙知は戻ると思っていた。 だけど沙知は首を振る。 「ここから部屋の中まで柊を運ばなきゃいけないでしょ?」 「大丈夫だよ。 ……ねえ、あんたそろそろ起きて?」 道端に寝転がるみっともない柊をつつくが、柊はびくともしない。 ただ、気分悪そうな顔をしている。