しばらく沈黙が続く。 聞いてはいけないと思いながらも、あたしは身動き取れず二人を見ていた。 やがてみどりが口を開く。 「だって、あたしが柊とイチャついたら、みんな嫌な気分になるでしょ?」 「ならねぇよ!……見せつけてやるよ」 柊は再び呟いた。 あたしの心臓が、止まりそうなほどドクドク言っている。 「俺はお前の夫だ。 俺だけなんだ、みどりとイチャついていいのは」 柊は切なげに告げ、顔を上げる。 そして、そっとみどりの頬に触れた。 まるで割れ物を触るように、そっと。