しかし悦司はそんなことおかまいなく私の耳元に顔を寄せた。


「今日から毎日、ひとりで放課後に空き教室に来い。これは誰にも秘密だぞ」


その言葉に私は何度もまばたきをする。


放課後空き教室?


なんのために?


そう質問しようとしたときにはすでに悦司の姿はなかったのだった。