ついそう口にしてしまい、慌てて「あ、違うの、えっと」と、言い訳を考える。


「可愛いって、俺が?」


食べる手を止めて自分を指差している。


「う、うん。なんか、ちょっとだけ子供っぽいなって思って」


モジモジしながら返事をすると、聡がクスッと笑みを見せた。


「それ友達にもよく言われる。俺って背が高いからか勝手に大人っぽいって思われるんだよなぁ。でも蓋を開けてみれば全然違うってさ」


友達に指摘されたことを思い出したのか、聡は嬉しそうに笑う。


その顔はやっぱり可愛くてキュンッとしてしまう。


好きな人が相手だと、どんな仕草でも胸がときめいてしまうものなんだろうか。


「でもさ、俺からすれば理恵も可愛いよ?」


「え……?」


咄嗟のことでなにも返事ができなかった。


頭の中が真っ白になってしまいそうになる。


い、今なんて……!?


「料理もできるし、本当に俺のお嫁さんにしたいくらいだ」