空き教室のドアをバタンと閉めると、ソウくんはその瞬間パッと私の手を離した。

シーンと静まり返った教室の中、ふたりで向かい合う。

だけど私はドキドキというよりも、なにを聞かれるのか怖くて、ビクビクしてしまって。

「あ、あの……聞きたいことって……」

おそるおそるたずねたら、ソウくんは真面目な顔でこちらをじっと見つめてきた。

「お前、やっぱりなにかあるんだろ」

言われた瞬間、ドクンと心臓が勢いよく飛びはねる。

う、ウソッ。やだ……。

やっぱりソウくん、私のこと疑ってる⁉

「今日もあの爆弾が本物だって気づいてた。この前も俺に鉄筋が落ちてくるって気づいてた」

ソウくんの瞳が、私をまっすぐにとらえる。

「もしかして、予知能力かなにか?」

「……っ!」