なんてあれこれ考えていたら、ソウくんはいきなり私の腕をギュッとつかむと。

「いいからちょっと来て」

「えっ！」

そのまま連れ去るように歩き出したので、私は内心アワアワしながら彼についていった。

ちょ、ちょっとソウくん！　なんで⁉

「キャーッ！　なにあれ！」

「やだ、ソウくんがっ！」

うしろから女の子たちの叫び声が聞こえて、ますます気まずい気持ちでいっぱいになる。

だってこれじゃまるで、手を繋がれてるみたいだよ～！

変な誤解をされたら困るのに……！

そのまま私はソウくんに連れられて、誰もいない空き教室へと一緒に入った。