さらには私のことまでほめてくれたので、なんだか気まずいような照れくさいような、なんとも言えない気持ちになった。

「いえっ。そんな……っ」

だ、大丈夫かな。今ので私の力のこと、バレたりしてないかな?

ソウくんのおかげで、ほかのみんなは音で気づいたと思ってくれたみたいだけど……。

チラッとソウくんのほうに目をやると、うっかり目が合ってしまってドキッとする。

しかもなぜか、彼は私のことをじーっと観察するかのように見つめてきて。

わわっ、どうしよう!

もしかしてソウくん、やっぱりなにか気づいてる⁉

なんだか急にまた、不安が押しよせてくる。

だから私はその視線から逃げるかのように、そーっと彼から目をそらした。