「ねぇねぇ、アリスちゃん、なんで爆弾に気付いたの?」

さらにはそこにいた木村さんが、ストレートにたずねてきて。

「えっ。そ、それは……っ」

なんて答えていいかわからずうろたえていたら、すぐ横からソウくんが口をはさんだ。

「音だよ」

「えっ。音?」

「うん。あれはたしかにほかの模型とタイマーの電子音が違ってた。白金はそれに気づいて変に思ったんだろ。俺も変だと思った」

「えーっ、そうだったんだ! なるほど~」

思いがけないフォローにホッとすると同時に、ちょっぴり感激してしまう。

もしかしてソウくん今、かばってくれた……?

いやでも、音がおかしいって言ってたから、ソウくんも変だって気づいただけかな。

そしたらそのうしろからレントくんがやってきて、ソウくんの肩をポンと叩いて。

「よっ! さすがソウ。お前の耳と身体能力、動物レベルだもんな~。俺は全然わかんなかったわ」

「……ハハ。人のこと動物扱いすんな」

「っていうか、アリスちゃんもすごいね。ソウより先に気付くなんて。マジで俺らの命の恩人だわ~。サンキュ」