また私は、予知によって人を助けてしまった。

もちろん、あの時ソウくんを助けたこと自体は、後悔していないけれど……。

大丈夫かな、バレてないかなって、ずっと不安が消えなくて。

もし知られてしまったら、ソウくんもきっと、私を気味悪く思うに決まってる。

そして、また学校で居場所がなくなるかもしれない。

それだけは、絶対に嫌……!

とにかくもうこれ以上、よけいなことはしないように気をつけなくちゃ。

目立たずひっそり、おとなしく。空気のように過ごすんだ。

平和な学園生活のために。

もう二度と、あんなつらい思いはしたくないから――。