まさか助けようと思ってやったことで、そんなふうに言われてしまうとは思わず、ものすごくショックだった。

そして、私が彼の骨折を予言したというウワサは、いっきに学年中に広まってしまって。

その日から、私のあだ名は「予言者」になった。

その男の子はクラスの人気者だったこともあり、影響力がすごくて。

私は気づけばほかのみんなからも気味悪がられ、ハブられるようになっちゃったんだ。

それからずっと、学校に行くのもつらかった。

家にも、学校にも、どこにも居場所がなくて。

私はただ、人助けがしたかっただけなのに。誰も私の話を信じてくれない。

こんな力なければよかったのにって、ますますそう思うようになった。

それ以来、危険な未来を予知しても、よほどの危ないことじゃない限り、なにもしないようにしてた。
そして、心に誓ったんだ。

「今後、この力のことは誰にも知られないようにしよう」って。

それなのに――。