それに、危険な未来が見えてしまうがゆえに、それを防ごうと頑張ると、逆にいろんな人から気味悪がられてしまって。

私は誰かが危ない目にあう予知を見ると、そのたびに前もって忠告してしまったりするものだから、いつもまわりから変な子だと思われていた。

私を引き取ってくれた義理の両親も、その子供である義理の兄弟も、「不幸を予言する、不吉な子」だと言って、私を嫌っていたし。

だから、もとの家で暮らしていた時は、とってもつらかった。

義理両親からは、「お前がいると悪いことが起こる。早く出ていけ」とジャマものあつかいされて、義理兄弟からは「近寄るな。不幸がうつる」といじめられたりして。

そのかわり料理や掃除など、いろいろ家の手伝いはやらされていたものだから、ひととおり自分でなんでもできるようにはなったけど、私が家にいることでみんなに迷惑をかけているのが、とてもしんどかった。

だから、少しでも早く家から出られるように、このコスモ学園を受験したんだ。