カナメくんと別れた後、近所の公園へ向かった。

誰もいない暗い公園の、少し汚れたベンチに腰を下ろした。

なんとなく1人になりたかった。

ナナミちゃんのことを許せないと思っていたけど、今はもうそんなことはどうでもいい。

カナメくんが誰かと付き合うかもしれないと思うと…。

嫌だ。

嫌だ。

嫌だ。

僕は動く。

ナナミちゃんへの告白計画を失敗させる為に。

僕のモノにならないなら、誰のモノにもならないでほしい。

僕って本当に性格悪いな…。

好きな人の幸せなんて願えない…!