デートを終えて帰宅し、自室に入った。

イスに座り、天井を見上げた。

頭の中で今日の出来事を振り返った。

カナメくん、昼ご飯の後は明らかに帰りたそうだった。

彼はそろそろ限界かもしれない。

不可解なのはナナミちゃんだ。

ナナミちゃんが僕を好きなのは間違いない。

不器用な子だし、そもそも好きじゃなかったら告白なんてしないだろう。

それでも、やたらカナメくんと一緒にいたがっているように思える。

理由は分からないし興味もない。

僕としては好都合だ。

ナナミちゃんはカナメくんを引き留める鎖だ。

おかげで、嫉妬するカナメくんを間近で見ることができる。

ちなみにカナメくんが帰った後のことは全然覚えていない。

だらだらと買い物をして帰っただけだ。

今日も楽しかった。

次はどうしようかな?