放課後になり、駅前のファーストフード店の中で、ポテトをかじりながらナナミを待っていた。

『お待たせ~。』

しばらくすると、俺の座っている席にナナミがやって来た。

基本的にナナミの行動はゆっくりだ。

でも今日はナナミにしては早い。

ポテトを食べ始めてから、5分しか待っていない。

『全然いいよ。正直な話ってなんだ?』

『ちょ。ちょっと待って!注文してくる!』

ナナミは注文をする為に鞄を席に置き、財布だけ持って行ってしまった。

本当は内容なんて分かり切っている。

だけど俺は、優しい幼なじみのめーちゃんだから…。