『ふぅ。』

俺は校舎裏で1人、スマートフォンの画面を暗くした後、息を吐いた。

壁にもたれて、そのまま空を見上げた。

返信は何とかなった。

結局、ナナミを応援することにした。

色々考えたが、やっぱりナナミの幸せが一番大切だ。

わがままだけど、わがままなのは俺に対してだけだ。

めーちゃんだからわがままを言える。

あんなに可愛いくて良い奴だ。

イクヤとも上手くいくはず…。

そういえば。

俺はイクヤに彼女がいるかを確認していないことを思い出した。