夜会まではバタバタだが、終われば。
侯爵に頼んで、アグネスを連れ出そう。
さすがにふたりきりはまずいから、彼女の姉と
レイを同席させるか……



まだ、引き取ったばかりで母親のバックスに会わせない方がいいか、と元3号のアールを連れずに、再びスローン家へ会いに行く。


王妃陛下からは隣国の王女を諦めさせるためには、パートナーを見繕ってこいと厳命されて、
イライラしているのを、アグネスに聞いて貰おうかと思っていたのだ。

君がせめて、兄と同じ年の13歳だったなら。


アグネスから学園での事を聞かれる。
姉が余計な事を耳に入れてるみたいだ。
他の奴らから聞かれたら、ムカつくだろうが、不思議とアグネスには腹が立たない。
彼女には関係ないだろうに、学園の女子には気を付けている、と話す。


おかしい、俺はおかしい、おかしい人間だ。
アグネスは、まだ子供だぞ?