この胸が痛むのは

俺が王城に戻ると、そのまま王妃陛下の間に通された。
ここは母としての顔をした王妃陛下と会う場合に、よく使用される。

中には両親とユージィンが待っていた。
ここにギルバートがいないと言うことは、イライザ嬢はまだ落ち着けていないのか。
怯えた小動物の彼女を思うと、こんな羽目に合わせて申し訳ない気持ちになる。


まず父から尋ねられた。


「破棄と回収は、うまく行ったのか」

俺は頷いて、父にクラリスからの封筒ごと渡した。
父は先にカードを読み、舌打ちして。
母に回して、メモを読み出した。

母も苦い表情でカードを眺め、兄に渡す。
その順でメモも回った。


「スローンの上の、賢明だな。
 アシュは、こっちじゃ駄目だったのか」

「駄目です」

何を言ってるんだ。