ホテルの名前はグラニドゥ・シュトー・オステル。
トルラキア語で、グラニドゥの小さなホテルと
いう意味だそうです。


昼食後、このグラニドゥの小さなホテルの味と
雰囲気、ご主人と女将さんのご気性を気に入った祖母は。
空き部屋を拝見して、予約していた立派なホテルをキャンセルし、こちらにお世話になることに決めました。

祖母を始めとする全員がこのホテルを気に入ったのは、やはり食事でした。
こちらに来てから、トルラキア名物の美味しいものも食べておりましたが、20日近く旅をしていますと、リンゼイさんが作る故郷のバロウズ料理がとても美味しくて。

それで離れがたかった私達は残りの日程はこの
ホテルを拠点にして、日帰り旅行を何回かすると決めました。
ガイドのシュトウブさんは、グラニドゥに在住されているので、毎日ご自宅からこちらに通う事に決まりました。


「失礼ですが、お嬢様はおいくつですか?」

ホテルのご主人のペテルさんが話すバロウズ語はゆっくりですがシュトウブさんのバロウズ語より正確でした。


「私は9歳です、9月から4年生になります」

私もペテルさんが聞き取れるようにゆっくり話します。
ペテルさんもニコニコしていて、違う国の人と
仲良くなるのはとても素敵な事だなぁ、と実感しました。