「…実家に帰るのも、
ここにいるとうっかり加瀬さんを頼ってしまいそうだったので…」
「うん」
「あと、前好きだった人と
会ってたのは、
彼と正式にさよならするためでした。
彼に家族がいると知ってから、
私、一切連絡してなかったんです。
でも、加瀬さんのことが好きだと気づいて、
彼とうやむやな関係でいるのは嫌だったから、
ちゃんと会って、好きな人が出来たって伝えてきたんです。
加瀬さんが見たのは、
その時に彼が夜だったので家まで送ってくれたところで、
あれで本当に最後です」
「うん」
「あの……
さっきから、うんうんばっかり…」



