ハイスぺな俺が北川さんに相手にされない


誰だよ。
最初に言い始めた奴。

許さねぇぞ。

どうせ、俺が社長室で話してるのを
一部だけ立ち聞きして勘違いしたんだろうけど。

「いや、彼女は、日本で一人
心細いから、ドイツ語が話せる俺と、
友達になりたかっただけ。
実際ドイツに彼氏がいるらしいし」

と言うと、北川さんは
驚いた顔で口をパクパクさせた。

「それに、何の根拠もない噂を信じるより、
俺にきいてって」
「だからきこうとしたんです!
そしたら、たまたまお二人を見て…
特別な日に二人きりで会ってるし、
プレゼントももらってたし…
すごく仲良さそうだったから
噂は本当だったんだって思って…」


俺は一瞬かたまった。
ん?なんだって?


「特別な日?」
「だってあの日は
加瀬さんの誕生日だったじゃないですか!」