ハイスぺな俺が北川さんに相手にされない



10分後。

「北川さん、おわったよ。
おーい」
「……」
「起きてー…」

耳元でささやいてみるが、
起きない。

これは起きないやつだな。
仕方ない。

俺はベッドに北川さんを寝かせ、
自分はブランケットをかけて
ソファーで寝ることにした。

なんやかんやあったけど、
今日は楽しかった。

理想とは違うけど、
北川さんはここで寝ているし。

明日起きたら北川さんの寝起き姿を見られる。

絶対かわいい。
だから、今日はもう寝よう……

いや…寝られない。
寒い。
窓辺のソファーでブランケットだけ、寒すぎる。
外雪だし。

俺は起き上がって、ベッドの方へ歩いて行った。