北川さんは、前髪を触りながら、 照れ笑いした。 あぁ、もう、かわいい! 俺、大丈夫かな。 こんなかわいい子を前にして、 賢者モードでいられるかな。 とにかくお酒は絶対飲みすぎない。 これが一番気をつけること。 理性がとんだら終わりだから。 「うわあ!いつにもましてすごい空間!」 俺の部屋を見回して、 北川さんが目を輝かせた。 だろ?俺もすごいと思うもん。 俺、インテリアコーディネーターレベルだと思う。 「どうそ、お姫様」 俺はそう言って、北川さんの席の椅子を引いた。