私の名前は、明莉光里。
光の姫の候補に上がっている。
誰からも愛されて、私もみんなを愛している。
太陽みたいに優しくて人々は、笑顔を絶やさない存在だと言っていた。
大いなる存在とも。
そんなある日のこと、私は夜風にあたりたくて散歩をしていた。
ふと海の方を見ると真ん中に光が滲んいるのが見えた。
「なんだろう?」
私は、その光を目指して飛んで行くと海の暗闇の深くに人らしき者が見えた。
目を凝らして見ると……そこには、人が見えた。
「人間だ!助けなきゃっ!」
私は、そこに手のひらをかざした。
すると、手のひらから光を放ち海の中に光をやる。
私は、光だから水には濡れない。
そして、海からその人を助けると氷のように冷たかった。
「ミカタ……?」
その人は瞳をピクとさせた。
やっぱり、ミカタくんだ。
話には聞いている。
昔の歴史の本でも読んだことがある。
ミカタくんに、黒と白のテグスをはめ暖かな体温に戻した。
海から上がった時は、悲しそうで苦しそうな顔をしていた。
黒と白のテグスをはめると、普通に眠るように私の腕の中で眠っている。
私は、人間界の山奥にある学校の近くの小さな小屋にミカタを匿った。
だって。悪魔を助けちゃいけないから。
小屋って言っても、しっかり出来た私の秘密基地。私もよくここを利用している。
ここなら、誰にもバレないし。
私も内緒で、人間界の学校に通うんだけどね。
まぁ、バレてるとは思うけど。
この後、誰にもバレずに城へと戻っていった。