重たい足取りで、洗面台に行く。


ジャーっと、お湯を出し手のひらにお湯をため顔を洗う。

タオルで濡れた顔をふく。

ふと自分の左手首を見ると、黒と白のテグスがはめられていることに気づいた。

気にはしたが気にしないことにした。


鏡で自分を映す。

「誰」

黒髪で短髪。毛先が所ところ跳ねている。

目はきりながで、瞳は紫。

肌は、色味がない。

どこをどう見ても……イケメンしか見えない。

自分で言うのは、どうかと思うが。

そう思うしかなかった。


洗面所を後にした俺は、再び部屋に戻る。


夢で見たあの女は、一体誰なんだ?


俺は、壁にかけられてある制服を手に取り、身を包み学校へと行く。