「ブース!可愛くもないくせにあたし達のグループに入るならそれ相応の誠意を見せなさいよね!」


前髪を柑奈ちゃんに掴まれ、顔を無理やり上げられた。
さっき、聖理奈ちゃんに蹴られた鼻からはタラタラと鼻血が滴っているのを感じる。

あたしは、人気者になった。

可愛くなって、前の友達を見返してやった。
クラスの中でも、学校の中でも、カーストが大きく上がったのを感じた。

麗華姫の近くにいるだけで、麗華姫と話すだけで、周りからは一目置かれた。