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わたしは、原稿用紙に向かっていた。

反省文を書くのだ。

原稿用紙10枚分に、自分の非を認め、自分を殺し、謝罪する。

今後の行いも含めて、わたしは原稿用紙に書く。




「おい、まだ書いてんのかよ!」




お母さんが横で舌打ちをする。



「ご…ごめ……」

「金払え。」



へ…。

わたしの言葉を遮ったお母さん。

あぁ、いつもの流れか。


お母さんは、わたしに金を要求する。



わたしは、財布の中を見た。



多分、ほとんど入っていない…。




…………え!?



い、15,000円!?


なんで、こんなに!?




「おい、早くしろよ。」




固まっているわたしに、お母さんが怒鳴って、頭を叩く。



「は…はい!」



わたしは、一万円札と、千円札5枚をお母さんに渡す。

これ、「あたし」がやったのかな?

バイトでもしたのかな、日払いの。



でも、すぐに、わたしは知る。


「あたし」の非行の数々を。