「あの人たちのことだもん。どこかでまたなんかやらかしてるんじゃない?」



彩綾はまるで興味無さそうにスマホをいじって発言してくる。




「そうだよねぇ。それか、マズいことやっちゃって海外逃亡しちゃったとか〜?」




柑奈がニヤニヤ笑いながら言う。

ねぇ、2人とも、それ、全部冗談に聞こえないんだけど…




「麗華姫は、どう思う?」




あたしは、麗華の方を見て聞いた。




「さぁね…」




麗華姫は小さくあくびをする。



「残念だねぇ、ヤクザに強姦されて泣き叫ぶぶーちゃんは見ものだったのに。」



麗華姫も興味はなさそうだった。

そうだよね。

裕二たちがいなくなっても、正直誰も悲しまないもんね。

あたしだって人のこと言えないよ。




だって、あたしが落ち着いていられないのは、裕二たちがいなくなったせいでイジメが格段につまらなくなるから。



———最高だったんだもん。



そうでしょ?

裕二たちが愛香を犯しているところを見るのは、すごーく面白い。

助けを求めて誰も握ってくれない手を振り回して、泣き叫んでさ。

すごく、すごく楽しい。

人の不幸は蜜の味。

さいっこうに面白い。