――――――…一方、その頃。
帝国自警団本部では。
「…本気で『青薔薇連合会』に乗り込むつもりなの?」
自警団員のユナが、心配そうな顔で私に聞いた。
…もう何度も聞かれたよ。同じことを、色んな人から。
でも、私の決意は変わらないよ。
虎穴に入らずんば虎子を得ず。
マフィアの巣窟に入らなければ、その実態も分からないというものだ。
ならば、私は躊躇わない。
帝国自警団は、非合法組織ごときに膝を屈したりしない。
厚顔無恥な『青薔薇連合会』に、そのことを示してやるのだ。
これは、帝国自警団から『青薔薇連合会』への挑戦状に等しい。
私が戻ってきて、新しくなった帝国自警団は。
これまでの、存在感の薄い、お飾りの存在ではないと。
『青薔薇連合会』に危機感を抱かせ、彼らの活動を少しでも抑制する。
帝国騎士団は、彼らに生温い対応しかしなかった。それどころか、互いに癒着して甘い汁を啜ってきた。
その状況にあぐらをかき、散々好き勝手してきた…。
でもこれからは、そうは行かない。
私がこのルティス帝国に戻ってきたからには…マフィアの好きにはさせないよ。
帝国自警団本部では。
「…本気で『青薔薇連合会』に乗り込むつもりなの?」
自警団員のユナが、心配そうな顔で私に聞いた。
…もう何度も聞かれたよ。同じことを、色んな人から。
でも、私の決意は変わらないよ。
虎穴に入らずんば虎子を得ず。
マフィアの巣窟に入らなければ、その実態も分からないというものだ。
ならば、私は躊躇わない。
帝国自警団は、非合法組織ごときに膝を屈したりしない。
厚顔無恥な『青薔薇連合会』に、そのことを示してやるのだ。
これは、帝国自警団から『青薔薇連合会』への挑戦状に等しい。
私が戻ってきて、新しくなった帝国自警団は。
これまでの、存在感の薄い、お飾りの存在ではないと。
『青薔薇連合会』に危機感を抱かせ、彼らの活動を少しでも抑制する。
帝国騎士団は、彼らに生温い対応しかしなかった。それどころか、互いに癒着して甘い汁を啜ってきた。
その状況にあぐらをかき、散々好き勝手してきた…。
でもこれからは、そうは行かない。
私がこのルティス帝国に戻ってきたからには…マフィアの好きにはさせないよ。


