The previous night of the world revolution7~P.D.~

…ほう。

「…」

僕は、無言でセカイさんを見つめた。

すると。

「どーだルーチェス君!似合う?似合う?似合うでしょ〜?」

大胆な水玉模様のビキニ姿で、セカイさんはドヤ顔してくるりと一回転。

成程…。そう来ましたか。

セカイさんが今日の為にどんな水着を用意したのか、敢えて見ないよう聞かないようにしていたのだが。

…その判断は正解だったようだ。

「どう?ルーチェス君どう?好印象?好感触?」

「…じゅる」

「やったぁ、好感触だ〜!」

おっと、失礼。つい涎が。

ルヴィアさんがドン引きしたような顔でこっちを見ていることに、僕は気がついていなかった。

それより、セカイさんの水着姿が素敵過ぎて。

毎晩、水着姿どころじゃない姿を見ているから、今更ビキニくらいじゃ萌えないと思っていたが。

そんなことはなかった。水着は水着で、また別の味がある。

あー美味しそう。

…一方、ルヴィアさんとフューニャさんの方も。

「…どうですか?似合います?前回とはまた別の水着を用意したんですが」

「うん…。凄く似合う。綺麗だよフューニャ…」

良い具合に惚気けていらっしゃった。お互い様。

前回ってことは、さてはこの二人、前も海水浴かプールにでも行ったことがあるんだな?

羨ましい。

僕なんか、女性と海に来たの、今日が初めてですよ?

まぁ、今年が皇太子やめて初めての夏だから、無理もないけど。

女の子と海に来たこともない王子なんて、我ながらつまらない人生を送ってたことだ。

ちなみに、僕にとってはアウトオブ眼中だったが、フューニャさんはワンピースタイプの水着を身に着けていた。

ビキニも色っぽくて好きだけど、ワンピースタイプも良いですよね。清楚っぽくて。

早くも次の機会があったら、そのときはセカイさんにワンピースタイプの水着を着てもらおう。そうしよう。

いやはや、色んな意味で胸が高鳴る。

「やっぱり良いですね、ビキニって。セカイさんのこの、ぷにっぷにのお腹をぷにぷにし放題…」

「ふにゃあ〜っ!ルーチェス君のえっち〜!」

ふっ。褒め言葉です。

「…あの、ルーチェスさん。一応公共の場なんで…そういうことはあんまり…」

と、ルヴィアさんが諌めるように言っていたが。

僕の耳には届いていなかった。

「今日も良いぷにぷに具合ですね〜」

「もー!ルーチェス君のえっち!破廉恥!セクハラ!」

「ありがとうございます」

あと、夫婦なので全部合法です。

いやぁ夫婦って良いものだなぁ。

他人にやったら犯罪だけど、夫婦相手ならイチャイチャしてるだけなんだから。

最高の気分ですね。

もうこれだけで、今日ここに来た甲斐があったというものだ。