―――――――…ルレイア師匠達は、『青薔薇連合会』所有の海水浴場で、貸し切り状態で海水浴を楽しんでいるそうだが。
僕とセカイさん、そしてルヴィアさんとフューニャさんのクランチェスカ夫妻がやって来たのは。
「結構、人多いんですね」
「今は海水浴のシーズンだからねー」
一般市民にも開放されている、公共の海水浴場である。
僕達も、貸し切りで行っても良かったのだけど…。
折角だから、庶民的な海水浴を楽しんでみたくて。
貸し切りの海水浴なら、皇太子時代に経験があるから、余計に。
それにしても、人が多い。
男も女も、水着姿でうろうろしている。
しかし、冷静に考えたら凄い光景ですよね。
誰もが下着姿も同然の格好で、当たり前のように人前を歩いているんだから。
下着姿は恥じる癖に、水着姿は恥じないどころか、刮目せよとばかりに堂々と見せているのだから。
人間って不思議な生き物だよなぁ。
まぁ僕にとっては眼福と言いますか。
いつまで見てても飽きないですよね。
「あ、ルーチェス君!さては君、今えっちなこと考えてるでしょ?」
ぎくっ。
さすがセカイさん。僕のことよく分かってますね。
「えっちなことは考えてませんよ。…ちょっと眼福だなぁと思ってただけです」
「ほーら、えっちじゃないか〜。もールーチェス君ったら、すーぐえっちなこと考える〜」
済みません。思春期なのかもしれません。
「よそのお姉さんやお兄さんの水着姿も良いけど、私の水着姿もちゃんと見てよ?」
「勿論ですよ。舐め回すように見ますよ」
「よろしい!」
セカイさんの水着姿…。
…うん、美味しそうだ。
「じゃ、私はフューニャちゃんと、向こうの女子更衣室で着替えてくるね」
「分かりました。じゃあ僕達も着替えましょうか、ルヴィアさん」
「は、はい」
そんなに緊張しなくても良いですよ。
今の僕は、友人としてルヴィアさんと海水浴に来てるんだから。
お互い着替え終わったら、更衣室の出口で落ち合うことに決めて。
僕とルヴィアさんは、女性陣と分かれて男子更衣室に向かった。
「男子更衣室も良いですけど、やっぱり女子更衣室の方が良いですよね」
と、僕は何の気なしにルヴィアさんに言ってみたら。
ルヴィアさんは、まるでドン引きしたみたいな顔で尋ね返してきた。
「…何がですか?」
「え?」
「…」
「…」
お互い、数秒無言で見つめ合う。
…どうやらルヴィアさんとは、あまり趣味が合いそうにないようだ。
残念ですよ。
僕が女子だったら、喜んで女子更衣室に貼り付くのになぁ…。
「…じゃ、着替えましょうか」
「…そうですね」
仕方ないから、ここは男子更衣室で我慢しよう。
世の中、妥協することも大切である。
僕とセカイさん、そしてルヴィアさんとフューニャさんのクランチェスカ夫妻がやって来たのは。
「結構、人多いんですね」
「今は海水浴のシーズンだからねー」
一般市民にも開放されている、公共の海水浴場である。
僕達も、貸し切りで行っても良かったのだけど…。
折角だから、庶民的な海水浴を楽しんでみたくて。
貸し切りの海水浴なら、皇太子時代に経験があるから、余計に。
それにしても、人が多い。
男も女も、水着姿でうろうろしている。
しかし、冷静に考えたら凄い光景ですよね。
誰もが下着姿も同然の格好で、当たり前のように人前を歩いているんだから。
下着姿は恥じる癖に、水着姿は恥じないどころか、刮目せよとばかりに堂々と見せているのだから。
人間って不思議な生き物だよなぁ。
まぁ僕にとっては眼福と言いますか。
いつまで見てても飽きないですよね。
「あ、ルーチェス君!さては君、今えっちなこと考えてるでしょ?」
ぎくっ。
さすがセカイさん。僕のことよく分かってますね。
「えっちなことは考えてませんよ。…ちょっと眼福だなぁと思ってただけです」
「ほーら、えっちじゃないか〜。もールーチェス君ったら、すーぐえっちなこと考える〜」
済みません。思春期なのかもしれません。
「よそのお姉さんやお兄さんの水着姿も良いけど、私の水着姿もちゃんと見てよ?」
「勿論ですよ。舐め回すように見ますよ」
「よろしい!」
セカイさんの水着姿…。
…うん、美味しそうだ。
「じゃ、私はフューニャちゃんと、向こうの女子更衣室で着替えてくるね」
「分かりました。じゃあ僕達も着替えましょうか、ルヴィアさん」
「は、はい」
そんなに緊張しなくても良いですよ。
今の僕は、友人としてルヴィアさんと海水浴に来てるんだから。
お互い着替え終わったら、更衣室の出口で落ち合うことに決めて。
僕とルヴィアさんは、女性陣と分かれて男子更衣室に向かった。
「男子更衣室も良いですけど、やっぱり女子更衣室の方が良いですよね」
と、僕は何の気なしにルヴィアさんに言ってみたら。
ルヴィアさんは、まるでドン引きしたみたいな顔で尋ね返してきた。
「…何がですか?」
「え?」
「…」
「…」
お互い、数秒無言で見つめ合う。
…どうやらルヴィアさんとは、あまり趣味が合いそうにないようだ。
残念ですよ。
僕が女子だったら、喜んで女子更衣室に貼り付くのになぁ…。
「…じゃ、着替えましょうか」
「…そうですね」
仕方ないから、ここは男子更衣室で我慢しよう。
世の中、妥協することも大切である。


