The previous night of the world revolution7~P.D.~

「皆さん、静粛に」

だだっ広い会議室の扉が開き、エペルとミミニアがやって来た。

そして、この二人がいるということは。

当然のように、その後ろからセルテリシアが現れた。

ハンバーガーにポテトとドリンクがついてるようなもんだな。

セルテリシアのいるところに、エペルとミミニアがついてるのは。

エペルがポテト、ミミニアがドリンクってことで。

俺はポテトよりサラダ派だけどな。

「…」

さすがに、セルテリシアの前で喧嘩をするのは憚られたのか。

俺達に生意気な口を利いた幹部は、ちっ、と短く舌打ちして顔を背けた。

…命拾いしたな。

俺を本気で怒らせたら、あなたの首は胴体と泣き別れになってるところでしたよ。

全くムカつく奴らばっかりだ。

しかし、話はこれで終わらない。

むしろ、これからが本番のようなものだ。

「皆さん。本日の会議は…」

何処となく緊張した面持ちのセルテリシアが、かろうじて皆の前で声をあげようとした。

が、その前に別の女幹部が、スッと片手を上げた。

「本日の議題の前に、セルテリシア様にご説明して頂きたい」

「は、はい…。説明、ですか?」

「我が物顔でこの場に座っている、この三人のことです」

と言って、その女幹部は俺とルルシーとルーチェスを指差した。

…おっと。

早速、バトルスタートですか?失礼しちゃいますよね。

俺達がこの場に座っていることに、何の文句が?

…座ってるのが駄目なら、立ってましょうか?

「この者達は、ヴァルレンシー派の幹部ではありませんか。何故ここにいるのです?」

他の幹部達も、当然の疑問だという風に頷いた。

幹部達の追及するような眼差しを受けて、セルテリシアは怯えたような表情になっていた。

皆して、セルテリシアを責め立てるとは。

いじめですよこれは。いじめ。

「それは…元、の話です。今は『ブルーローズ・ユニオン』の幹部です」

それでもセルテリシアは、かろうじてそう言い返した。

頼みますよ、セルテリシアさん。

俺達がここにいることの正統性を、保証してくれるのはあなただけなんですから。

いつもならすぐに助け舟を出すはずのエペルとミミニアでさえ、この件については、セルテリシアを許していないらしく。

セルテリシアを助けることなく、知らんぷりを決め込んでいた。

お陰でセルテリシアは、一人で古参幹部の追及を躱さなければならなかった。

「それに、彼らは『ブルーローズ・ユニオン』に協力してくれると言いました。『青薔薇連合会』でも主軸と言える彼らが味方になってくれれば、この上なく頼もしいと…」

それはどうも。

正しく評価してくれて、有り難いですね。

頭の固い古参幹部連中にも見習ってもらいたい。