「エペルが提案し、ミミニアと相談して計画を立ててから、私に指示を仰いだんです」
「目的は…やはり、『青薔薇連合会』首領の座を狙って?」
「はい…。彼女を始末してしまえば、『ブルーローズ・ユニオン』が…サナリ派が実権を握ることが出来ると言って…」
それは浅知恵ですよ。
「確かに私が指示したことです。最終的な判断を下したのは私です。でも私は…私は、本当は反対だったんです。信じてもらえないかもしれませんが…」
「違うよ私が殺したんじゃない」なんて、血のついた包丁片手に言われても信じられませんけど。
でも、セルテリシアがアシュトーリアさん暗殺に反対だったのは事実だろうと思う。
こんなに腰の低いリーダーに、そのような大それたことが出来るはずがない。
「エペルさんとミミニアさんに、強引に説得されたんですね?」
「…何日も二人に説得されて、他にどうしようもなくて…」
どうしようもないから、暗殺実行書にサインしました、って?
セルテリシアは同情の余地もないが、だからといって今、彼女を責め立てても仕方ない。
「…大変でしたね」
むしろ、労っていくスタイル。
いやぁ、僕ってとっても優しい。
「そうまでしたのに、結局暗殺には失敗してしまったんですよね。アシュトーリアさんを仕留め損ねて…」
「いえ、あれは…私が指示したんです。エペルとミミニアに隠れて、こっそり…」
…何?
「どういうことです?」
「…殺したくなかったんです、どうしても。アシュトーリアさんに死んで欲しくなくて…。急所は外すようにって、暗殺の実行犯に…」
「…」
それは知らなかった。衝撃の新事実。
アシュトーリアさんを仕留め損なったのは偶然ではなく、セルテリシアの指示だったのか。
「目的は…やはり、『青薔薇連合会』首領の座を狙って?」
「はい…。彼女を始末してしまえば、『ブルーローズ・ユニオン』が…サナリ派が実権を握ることが出来ると言って…」
それは浅知恵ですよ。
「確かに私が指示したことです。最終的な判断を下したのは私です。でも私は…私は、本当は反対だったんです。信じてもらえないかもしれませんが…」
「違うよ私が殺したんじゃない」なんて、血のついた包丁片手に言われても信じられませんけど。
でも、セルテリシアがアシュトーリアさん暗殺に反対だったのは事実だろうと思う。
こんなに腰の低いリーダーに、そのような大それたことが出来るはずがない。
「エペルさんとミミニアさんに、強引に説得されたんですね?」
「…何日も二人に説得されて、他にどうしようもなくて…」
どうしようもないから、暗殺実行書にサインしました、って?
セルテリシアは同情の余地もないが、だからといって今、彼女を責め立てても仕方ない。
「…大変でしたね」
むしろ、労っていくスタイル。
いやぁ、僕ってとっても優しい。
「そうまでしたのに、結局暗殺には失敗してしまったんですよね。アシュトーリアさんを仕留め損ねて…」
「いえ、あれは…私が指示したんです。エペルとミミニアに隠れて、こっそり…」
…何?
「どういうことです?」
「…殺したくなかったんです、どうしても。アシュトーリアさんに死んで欲しくなくて…。急所は外すようにって、暗殺の実行犯に…」
「…」
それは知らなかった。衝撃の新事実。
アシュトーリアさんを仕留め損なったのは偶然ではなく、セルテリシアの指示だったのか。


