――――――…さて、自ら大見得を切って大役を賜ったからには。

期待に応えないといけませんね。

僕はルレイア師匠ほど、優れた華麗な人心掌握術を身に着けている訳ではない。

しかし、これでもルレイア師匠のもとについて、彼の薫陶を受けた身。

精一杯務めさせて頂きます。

その為には、まず…。






「ねぇセカイさん、相談があるんですけど」

「ん?何だい、君が私に相談とは珍しいな、弟君よ」

いえ、ちょっとセカイをんのお知恵を拝借しようかと思いまして。

「何でも聞くと良い。セカイお姉ちゃんがばっちり解決してあげよう!」

それは心強いですね。

では、早速。

「同僚の女性を口説こうと思うんですけど、どうやったら上手く行きますかね?」

「ふむふむ、成程ね!それは難題だねー」

でしょう?

だから、セカイさんに相談したんですよ。

困ったときのセカイさん頼み、ってね。