The previous night of the world revolution7~P.D.~

しかし、エペルのあのにべもない態度を見れば、ミミニアもそうなんじゃないかとは予想していた。

ならばとばかりに、俺は代案を出すことにした。

「執事喫茶は興味ないですか?じゃあ、一緒に食事でもどうです?」

どうやら、カラオケは「『ブルーローズ・ユニオン』の幹部に相応しくない」場所らしいので。

カラオケは断念して、食事にでも誘ってみる。

「良いお店を知ってるんですよ。ここからそんなに遠くありませんよ。デザートも美味しくて…」

こういうデートスポットになり得る場所については、俺は非常に詳しい。

帝都でおすすめのレストランは勿論。

帝都でおすすめのラブホテルの場所なら、地図アプリより詳しく知ってる。

しかし。

「断ると言っている」

ミミニアは心底不快そうな顔で一刀両断。

執事喫茶も嫌、レストランで食事も嫌ですか。

「では、お酒でも飲みに行きましょうか。ミミニアさん、ワインは行ける口ですか?おすすめのバーがこの近くに…」

「…」

俺がこんなにも丁寧に、「デート」のお誘いをしているというのに。

ミミニアは相変わらず、不快感マックスみたいな顔で俺を睨む。

「そうまでして私にすり寄って、自分は無害だとアピールしたいのか?」

「…」

…おっと。

エペルから話を聞きましたか?俺があなた方にすり寄ろうと必死になってることを。

「まさか。同僚として、仲良くしたいだけです」

「それが『青薔薇連合会』流のやり方だと?」

「そうですね。以前はよく、同僚とカラオケに行ったり食事に行ったり、海水浴にも行ったし、旅行にも一緒に行きましたよ」

思えば俺達、よく一緒に出掛けたもんだなぁ。

仲良し幹部か。

「大層なことだな。そんな相手を裏切ったのか」

それは皮肉か?

「先に『ブルーローズ・ユニオン』に誘ってくれたのは、あなたのご主人ですよ」

「…セルテリシア様のご乱心だ。私は納得してない」

あなたが納得してようがしてなかろうが、セルテリシアが決めた手前、文句は言えまい。

俺達は既に『ブルーローズ・ユニオン』に入ってしまったのだから。