The previous night of the world revolution7~P.D.~

その後、エペルとミミニアに睨まれながらも。

俺達三人は、『ブルーローズ・ユニオン』本部の一室を充てがわれた。

俺とルルシーは二人一部屋、ルーチェスだけは別室である。

「よし、じゃあ入りますかー」

「…本当にルレイアと同室なのか。気が重いな…」

ちょっとルルシー。今何て?

よし、それも聞かなかったことにしよう。

「ルレイア師匠と同室、そんなに嫌ですか?でしたら、僕のところに来ます?『歓迎』しますよ…?」

と、誘いをかけるルーチェス。

「いや、遠慮する」

ルルシー、即答。

真っ先に俺を選んでくれるのは嬉しいけど、もうちょっと考えてあげても良かったのでは?

「お前とルレイアだったら、まだルレイアの方がマシだ」

どういう判断基準ですか、それは。

そんな消去法みたいな理由で俺を選んだんですか?

全くもって不本意ですが、まぁ我慢してあげましょう。

俺の心は広いですからね。

気を取り直して、セルテリシアが用意した部屋に入ってみる。

「ふーん…」

結構広い。それに、調度品も悪くないようだ。

ただ一つ、問題があるとしたら…。

「…ねぇルルシー、この部屋」

「あ?」

「何か仕掛けられてると思います?カメラとか盗聴器とか」

「…その可能性は充分あるな」

ですよね。

セルテリシアはともかく、あのエペルとミミニアとかいう側近二人。

あいつらが指示して、部屋の中に何か仕掛けてる可能性は高いな。

あの二人が俺のことを信じていないのは、言うまでもなく明らかだったし…。

やれやれ。俺がこんなにも忠誠心を示しているというのに、失礼な話だ。

「ルリシヤがいれば、仮面の勘で見破ってくれたんでしょうけどね」

「…」

あれ。ルルシーが無言。

盗聴を気にして喋れない、とか?

それは俺も気になりますけど…。

俺はぐいっとルルシーに近づいて、盗聴器でも拾えないような小声で言った。

「こうしてひそひそ喋れば、聞こえないと思いますよ」

それこそ、ルリシヤが使っている超高性能盗聴器でもない限りは、な。

すると、ルルシーは。

「…なぁ、ルレイア。一応聞いておくんだが」

「はい?」

「…今こうして『ブルーローズ・ユニオン』に寝返ってるのは、演技なんだよな?」

え。ちょっとルルシー、なんてことを聞いてるんですか。

『ブルーローズ・ユニオン』に寝返ったのが演技?

俺が先程見せた、セルテリシアへの忠誠心が偽物だと?

全くルルシーは…なんてことを言うんですか。







「…当たり前じゃないですか」


この俺が、本気で『青薔薇連合会』を裏切ると思ったのか?

それは心外というものですよ。