The previous night of the world revolution7~P.D.~

仕方ない。

ここは新参者として、腰を低くして穏便に…。

「…必死じゃないですか。セルテリシアさんの腰巾着共が」

…穏便に、挑発するとしよう。

鼻で笑ってみせた俺に、エペルとミミニアはじろりとこちらを睨んだ。

お、何だやる気になったか?

「要するに怖いんでしょう?俺達が『ブルーローズ・ユニオン』の幹部になってしまったら、あなた方は立つ瀬がなくなりますもんね」

「何だと…?」

「セルテリシアさんの一番の腹心の座も、俺が奪ってしまうかもしれませんもんね。そりゃあ反対するに決まってますよね」

小馬鹿にしてそう言ったときの、エペルとミミニアの顔と言ったら。

そのままお面にして、般若の面として売ろう。

「何だと、貴様…!言わせておけば…!」

ブチギレたミミニアが、拳銃を提げたホルスターに手を伸ばした。

お?やるか?

「良いですよ、何ならここで雌雄を決しましょうか。セルテリシアさんの側近に相応しいのはどちらか、分からせてあげましょう」

「望むところだ!」

と、ミミニアも超乗り気だったのに。

「やめてください!」

セルテリシアが、俺とミミニアの間に割って入った。 

おっと。邪魔が入ったな。

「喧嘩をするのはやめてください。ここにいる者は全員、『ブルーローズ・ユニオン』の仲間なのですから。互いに傷つけ合うのはやめてください」

だって、お宅の側近が先に突っかかってきたんだから。

売られた喧嘩を買っただけですよ、俺は。

「エペル、ミミニア…。あなた達に相談なく勝手に決めてしまったことは、悪かったと思っています」

腰の低いリーダーである。

「でも、今は彼らを信じてください。私も信じますから。彼らが味方になってくれたらこの上なく頼もしいと、あなた達も分かっているでしょう…?」

「…それは…。…はい」

渋々といった様子で、側近二人が頷いた。

「…分かりました。セルテリシア様がそこまで仰るなら…今は退きましょう」

上から目線だなお前。

何様だ?

「ただし、こいつらが何か怪しい動きをしたら、そのときは容赦しません。それで良いですね?」

本当に上から目線。リーダーに向かって。

自分の立場ってものが分かってないようだな。

「えぇ、そうしましょう。…あなた方も、それで良いですよね?」

セルテリシアが、俺達をちらりと見て言った。

嫌です、とは言えない雰囲気。

「分かりましたよ。…精々言動には気をつけることにします」

『青薔薇連合会』を裏切って、その上『ブルーローズ・ユニオン』でも居場所がなくなってしまったら。

それこそ帝国自警団くらいしか、他に行く先がないからな。

大人しくしておいてあげますよ。俺はもとから大人しい大人ですけどね。