The previous night of the world revolution7~P.D.~

奴らは、セルテリシアに連れられてやって来た俺達三人を、じろっと睨むように見た。

いやはや、「熱烈」な歓迎ですね。

思わず嬉しくなってきますよ。

モテる男は辛い。

「彼らは今日、今からを以て『ブルーローズ・ユニオン』の幹部に就任することになりました」

セルテリシアは緊張の面持ちで、二人の側近に向かって言った。

どっちが上司なんだか。

「なっ…!何故そのような勝手なことを…!」

セルテリシアが『ブルーローズ・ユニオン』のリーダーなんだから、セルテリシアが何をしようとそりゃ自由だろう。

それとも何か。セルテリシアは何をするにも、側近にお伺いを立てなければならないと?

「彼らはとても大きな戦力になります。敵対するよりは、味方にしてしまった方が良い。そうでしょう?」

「それはそうかもしれませんが…」

「だから、彼らに交渉を持ち掛けたのです。『ブルーローズ・ユニオン』での立場を保証するから、私達に寝返って欲しいと。それで快諾してもらったのです」

快諾だったとは言わないが。

まぁ、一応OKということで引き受けさせてもらった。

「っ、そのようなことを突然…。我々に一言の相談もなく…!」

「…相談したら、駄目だと言われると思ったので」

「当然です!」

当然なのかよ。

まだ来たばっかりなのに、随分辛辣じゃないか。

「新『青薔薇連合会』派の幹部など…!我々の敵ではありませんか!」

「でも、今は味方です。彼らは『青薔薇連合会』を裏切って、『ブルーローズ・ユニオン』に協力すると誓ってくれました」

「危険です、セルテリシア様…!何を考えているか知れたものではない。忠誠を誓っている振りをして、セルテリシア様のお命を狙っているかもしれないのですよ!」

全く人聞きの悪い連中じゃないか。

そういうことを、本人の前で言います?普通。

せめてもうちょっとオブラートに包んで欲しかったですね。

「いいえ、彼らはその場で、仲間であったもう一人の幹部を手にかけたのです」

ルリシヤのことだな。

「彼らの忠誠心は本物です。私はそう信じています…」

「セルテリシア様…!」

…。

「…いいえ、もし忠誠心が偽物だったとしても構いません」

…お?

「私のこれからの働きで、彼らが私のことを仕えるべき主人であると判断してもらうんです。それなら問題ないはずです」

…なかなか殊勝な心掛けだ。

嫌いじゃないですよ。そういう、身の程を弁えた意見は。

しかし。

「いいえ、いいえ、駄目です!このようなことは許されません!セルテリシア様、お考え直しください!」

「そうです!このような信頼出来ない者を、本部の中に入れるなど…!あまりにも危険です!」

セルテリシアの側近二人は、どうしても受け入れられないらしい。

本人達を前にして、全く言いたい放題じゃないか。

まぁ…警戒するのも無理はないが。

だからって、こんなに疑われたら俺だって気分が悪い。

折角一大決心をして、ここまでやって来たというのに。