The previous night of the world revolution7~P.D.~

「やっぱり、嫁の水着姿は大事ですよね。下着姿とはまた違った味が…」

「…何言ってんだお前…」

なんと。ルルシーには分からないというのか。この尊さが。

ルルシーもまだまだ青いな。

「ルルシーにも…きっといつか、分かる日が来ますよ」

「来んで良い」

またそんなこと言って。

本当ルルシーったら、シャイなんだから…。

…と、思ったそのとき。

「…ん?」

アイズのスマホから、着信音が鳴った。

「誰かな…。…出てくるから、ちょっと良い子にしててね、アリューシャ」

「おう、任せろ!」

「偉いねー、アリューシャは」

「…ガキかよ…」

ちょっとルルシー。言わないの。

…しかし、こんなときに電話を掛けてくるなんて、一体誰だろう。

今日は珍しく、俺達は皆休日。オフの日だ。

部下達も、それは承知の上だと思うのだが。

それが分かっていてなお、連絡してくるとは。

どうも間が悪いと言うか…。

…嫌な予感がすると言うか…。

そして、俺の嫌な予感というのは。

…大抵、見事的中するのである。

「…何だって…?」

スマホを手にしたアイズが、部下から連絡を受けた途端に、表情を曇らせた。

これが、俺達の優雅な休暇を邪魔した…新たな波乱の幕開けであった。