The previous night of the world revolution7~P.D.~

「え…。る、ルリ公?」

「ルリシヤ…?」

これには、アリューシャもシュノもぽかん。

私は、心の底からホッとした。

やっぱり。そうだと思った。

「あぁ、いかにもルリシヤだ。ただ今帰還した」

すちゃっ、と敬礼するルリシヤである。

するとアリューシャは、何を思ったか。

「で…。出たぁぁぁぁ!ルリ公のおばけ!」

と、叫んだ。

それは失礼だよ、アリューシャ。

「じょーぶつ出来なかったんだ!仕方ねぇよな!ルレ公に殺されて死ぬなんて、そんな死に方はねぇよ!じょーぶつしてくれ!ポテチあげるから!」

ポテチで成仏する幽霊は、なかなかいないと思うけどな。

もし万が一アリューシャの身に不幸が起きたら、そのときはポテトチップスをお供えして…。

…いや、それは有り得ないな。

私の身に何が起きようと、アリューシャだけは守りきってみせるよ。私は。

それはさておき。

「大丈夫だ、アリューシャ先輩。俺の足元を見てくれ。透けてないだろう?」

「え?…本当だ!足がある!おばけなのに!?」

おばけだって決めつけるのはやめよう。

「し…新種のおばけ…!?」

どうしても、今ここにいるルリシヤはおばけだという認識なんだね、アリューシャ。

ちょっと落ち着いて、おばけじゃないかもしれない可能性を考えよう。

「ルリシヤ、生きてたの…!良かった…!」

涙をポロポロ溢しながら、シュノがそう言った。

「あぁ。恥ずかしながら帰ってきてしまった」

「恥ずかしくなんかないよ。良かった、無事で…」

無事…なのかな?

とりあえず、命に別状はなさそうで安心したよ。

「マジか、ルリ公生きてんのか!これ本物なんだな!?」

アリューシャもようやく、目の前にいるルリシヤが本物だと理解したようだ。

良かった。

「うぉぉぉぉ、ルリ公おけぇり!もうアリューシャ達にはおめぇしかいねぇよ!」

ルレイアもルルシーも、ルーチェスもいなくなっちゃったんだもんね。

一気に幹部が三人も欠けてしまった。

おまけに、最も強力な戦力となり得る三人がいなくなったのだ。

新『青薔薇連合会』派の戦力は、彼ら三人が欠けたことで大きく減退したと考えて良い。

これでもし、ルリシヤまで『ブルーローズ・ユニオン』に寝返ってしまっていたら。

私達、本当に手も足も出なくなってたかも。

まともに戦える幹部、シュノとアリューシャしかいないよ。

ルリシヤだけでも、帰ってきてくれて良かった。

まるで…ルリシヤだけは残しておいてあげる、と言わんばかりじゃないか。

「…ルリシヤ。身体の具合はどう?」

私はルリシヤにそう尋ねた。

撃たれたんでしょう?ルレイアに…。

「問題ない。ピンピンしてるぞ」

「…どうして?」

私がそう聞くと、シュノもアリューシャも首を傾げた。

「どうしてって、どういう意味なの?」

「そーだぞ。ルリ公が無事だったんだから良かったじゃん」

それは確かに良かったんだけど。

でも、どうしても引っ掛かることがあってね。

「ルレイアに拳銃を向けられたのに、どうして命に別条もなく、無傷でいられたの?って話だよ」

「…!」

シュノも気づいたようだ。