何だかんだ言いつつも。
ルルシーは、貝殻拾いをする俺の横で、一緒にしゃがんでいた。
こういうの付き合ってくれるから、ルルシーは好きだよ。
「…それにしても、さっきのレース」
と、ルルシーが切り出した。
お?
「まだ気にしてるんですか?」
最下位だったことを?
そんなの気にしなくても、ルルシーはいつだって、俺の中で永遠の不動の一位なんですよ。
「いや、気にしてはいないが…。ルーチェスが」
「ルーチェス?」
「ルーチェスがいたら、随分順位変わってただろうな、と思って」
「…あー…」
それはそうでしょうね。
もしかしたら、優勝商品のアリューシャの貝殻をもらっていたのは、俺じゃなくてルーチェスだったかも。
その可能性は充分にある。
「あいつ、お前やルリシヤと同じで、何でも得意だからな…。泳ぐのも得意そうだ」
「でしょうね」
一位じゃなくても…上位争いをしていたのは間違いないだろう。
そう思うと、ちょっと惜しかった気がしますね。
「ルーチェスも、一緒に来られたら良かったんですけどね」
「そうだな…。でも、あいつはあいつで…いや、あいつらはあいつらで、それなりに楽しんでると思うぞ」
「そうでしょうね」
『青薔薇連合会』の裏幹部であるルーチェスは、今日この場にはいない。
え?ルーチェスだけ仲間外れにしたのか、って?
そんなはずないでしょう。
ルーチェスは、謂わば…別行動中だ。
今頃ルーチェスもルーチェスで、今日俺達が来たのとは別の海水浴場で、海水浴を楽しんでいるはずだ。
ただ、一緒に行くメンバーが違う。
ルーチェスは、自分の嫁と…それからもう一組。
ルーチェスのご近所さんだという、ルルシーの派閥の準幹部夫妻。
そう、ルヴィアさんのところの、クランチェスカ夫妻と共に…四人で海水浴に行っているのである。
ルーチェスがこの場にいないのは、その為だ。
今頃ルーチェスは、自分の嫁と、それからクランチェスカ夫妻を交えて…イチャイチャ海水浴デートを楽しんでいることだろう。
今の俺とルルシーのようにな。
「今頃何してるでしょうね?彼ら」
「さぁな…。あいつら、仲良いからな。きっと楽しんでるだろう」
そうだと良いですね。
ルーチェスと一緒に来られなかったのは、残念ですが。
向こうは向こうで楽しんでいると思えば、たまには別行動でも良かったかなと。
嫁の水着姿を見る為ですからね。別行動でも仕方ない。
きっと今頃ルーチェスも、嫁の水着姿を前に涎を垂らしている頃だろう。
…今の俺のようにな。
ルルシーは、貝殻拾いをする俺の横で、一緒にしゃがんでいた。
こういうの付き合ってくれるから、ルルシーは好きだよ。
「…それにしても、さっきのレース」
と、ルルシーが切り出した。
お?
「まだ気にしてるんですか?」
最下位だったことを?
そんなの気にしなくても、ルルシーはいつだって、俺の中で永遠の不動の一位なんですよ。
「いや、気にしてはいないが…。ルーチェスが」
「ルーチェス?」
「ルーチェスがいたら、随分順位変わってただろうな、と思って」
「…あー…」
それはそうでしょうね。
もしかしたら、優勝商品のアリューシャの貝殻をもらっていたのは、俺じゃなくてルーチェスだったかも。
その可能性は充分にある。
「あいつ、お前やルリシヤと同じで、何でも得意だからな…。泳ぐのも得意そうだ」
「でしょうね」
一位じゃなくても…上位争いをしていたのは間違いないだろう。
そう思うと、ちょっと惜しかった気がしますね。
「ルーチェスも、一緒に来られたら良かったんですけどね」
「そうだな…。でも、あいつはあいつで…いや、あいつらはあいつらで、それなりに楽しんでると思うぞ」
「そうでしょうね」
『青薔薇連合会』の裏幹部であるルーチェスは、今日この場にはいない。
え?ルーチェスだけ仲間外れにしたのか、って?
そんなはずないでしょう。
ルーチェスは、謂わば…別行動中だ。
今頃ルーチェスもルーチェスで、今日俺達が来たのとは別の海水浴場で、海水浴を楽しんでいるはずだ。
ただ、一緒に行くメンバーが違う。
ルーチェスは、自分の嫁と…それからもう一組。
ルーチェスのご近所さんだという、ルルシーの派閥の準幹部夫妻。
そう、ルヴィアさんのところの、クランチェスカ夫妻と共に…四人で海水浴に行っているのである。
ルーチェスがこの場にいないのは、その為だ。
今頃ルーチェスは、自分の嫁と、それからクランチェスカ夫妻を交えて…イチャイチャ海水浴デートを楽しんでいることだろう。
今の俺とルルシーのようにな。
「今頃何してるでしょうね?彼ら」
「さぁな…。あいつら、仲良いからな。きっと楽しんでるだろう」
そうだと良いですね。
ルーチェスと一緒に来られなかったのは、残念ですが。
向こうは向こうで楽しんでいると思えば、たまには別行動でも良かったかなと。
嫁の水着姿を見る為ですからね。別行動でも仕方ない。
きっと今頃ルーチェスも、嫁の水着姿を前に涎を垂らしている頃だろう。
…今の俺のようにな。


