The previous night of the world revolution7~P.D.~

「これなー、貝殻がなー、あっちこっちに落ちてんだぜ!アリューシャさっき、すげー拾ったの!良いだろ?」

どやぁ、とドヤ顔を披露するアリューシャ。

とても微笑ましい。

海に来たら、貝殻は拾わないといけまけんよね。

「今ルレ公にあげた奴、特別おっきくてすげー貝殻だから!感謝し給え!」

「ありがとうございます、アリューシャ。感謝します」

嘘でもないし、お世辞でもない。

アリューシャが選んでくれたささやかな優勝プレゼント、有り難く頂戴しますよ。

しかし、ルルシーは。

「お前な…。貝殻拾いって…何歳だよ…」

呆れたように、溜め息をついていた。

「まぁまぁ。貝殻拾いに年齢は関係ありませんよ」

「その通りだ、ルルシー先輩。俺もこれから拾うぞ。仮面をデコるのに必要だからな」

俺がアリューシャを擁護すると、ルリシヤもそう言った。

ですよね。

「私も。折角海に来たんだから、貝殻拾う。アシュトーリアさんへのお土産にしよう」

シュノさんも乗り気である。

ノリノリで貝殻を拾う、『青薔薇連合会』幹部組。

一般市民が見たら、恐らく俺達がマフィアだとは思わないだろうなぁ。

これが俗に言う…ギャップ萌え、という奴ですね。

いやん。

「ルルシーも貝殻拾いましょうよ」

「いや、俺はどうでも…」

「ほらほら、素直になりましょうよ〜。ね?何なら向こうで、俺が特別にルルシーを『素直』にさせてあげても…」

「くたばれ」

ルルシーったら、過激派。

もー、相変わらずシャイなんだから。

そんなところもしゅき。

じゃ、ルルシーと一緒に楽しく…貝殻を拾うとしよう。