The previous night of the world revolution7~P.D.~

その代わり。

「私が審判をするよ。それくらいなら協力出来るからね」

お、また前と同じですね?

「分かりました。じゃ、お願いします」

厳正なるジャッジを宜しくお願いしますよ。

このメンバーなら、きっと皆僅差になるだろうから。

「任せて。…えぇと、ストップウォッチ…」

アイズはスマホを取り出して、ストップウォッチの代わりにした。

腕が鳴りますね。

「仲間内とはいえ、手加減はしませんよ?」

「わ、私も頑張る…!」

「俺の仮面の誇りに懸けて、ベストを尽くすとしよう」

「…どうでも良いけどお前、その仮面、つけたまま泳げるのか?」

大丈夫ですよ、ルルシー。

ルリシヤの仮面は、そんなことでは外れないから。

「そうだな…それじゃ今回は、沖に辿り着いてから、そのまま浜辺に帰ってくるまでの速さを競おうか」

審判のアイズが、ルールを決めた。

浜辺から沖まで一往復して、その速さを競うとのこと。

成程、了解。

「よーいスタートで始めよう。皆、準備は良い?」

と、アイズが言った。

「ばっちりです。いつでも良いですよ」

「よし、じゃあ始めようか…。よーい…スタート!」

アイズの号令のもと。

俺とルルシー、ルリシヤ、シュノさんの四人は、一斉に沖に向かって泳ぎ出した。