――――――…その頃。帝国騎士団では。
「おいおい…。それは本当か?」
ルシェからその情報を聞かされたとき、俺も、その場に居合わせたルーシッドも、思わず耳を疑った。
とても信じられない。
が…。
「このようなこと、冗談でも言わない」
…だよな。
ルシェがこのような、質の悪い冗談を口にするはずもなく。
ってことは本当に…事実なのだ。
「まさか…『青薔薇連合会』の首領が暗殺されるなんて…」
ルーシッドは、先程ルシェから聞かされた衝撃のニュースを呆然と呟いた。
しかし、その言い方には語弊があるぞ。
「まだ死んではいないんだろ。暗殺未遂だ、未遂」
「あ、そうか…。そうですよね」
勝手に殺してやるなよ。
まぁ、これから死ぬのかもしれないが…。
「容態は?どうなってるんだ?」
「そこまでは分からない」
成程。
もしかしたら、掠り傷一つでピンピンしているのかもしれないし。
意識不明、心肺停止で今日明日の命であるかもしれない訳か。
さすがにそこまでは分からない。『青薔薇連合会』の連中も、そのような組織の危機は隠しておきたいだろうしな。
だが、組織の頭目の命が狙われたのだ。
当然穏やかではあるまい。
あいつ…ルレイアなんて、怒り心頭に発してるんじゃないか?
何処の誰だ。あの男をブチギレさせるような、命知らずな真似をした馬鹿は。
ルレイアの鎌の錆びにされるのは間違いないな。
…それはともかく。
「オルタンスには?もう報告したのか?」
「いや、まだだ」
「…ふーん…」
…言った方が良いよな。当たり前だけど。
オルタンスは、あれで一応…帝国騎士団団長であって…。
…非常に気は進まないが、誰かがオルタンスに報告しに行かなければならない。
ルシェ、お前が行ってこいよと言いたいところだが…。
「…分かった。俺とルーシッドの二人で、オルタンスのところに行ってくる。お前は他の隊長達に伝えてくれ」
俺は、ルシェにそう言った。
俺は聖人君子だな。間違いない。
巻き込まれたルーシッドが、「えぇ…?」みたいな顔をしていたが。
それは見なかったことにする。
「分かった。頼む」
ルシェは頷いて、部屋から出ていった。
「…俺達も行くぞ、オルタンスのところに」
「…はい…」
自分を巻き込まないでください、と文句を言わないルーシッドは、非常に立派だ。
本当の聖人君子はお前かもな。
「おいおい…。それは本当か?」
ルシェからその情報を聞かされたとき、俺も、その場に居合わせたルーシッドも、思わず耳を疑った。
とても信じられない。
が…。
「このようなこと、冗談でも言わない」
…だよな。
ルシェがこのような、質の悪い冗談を口にするはずもなく。
ってことは本当に…事実なのだ。
「まさか…『青薔薇連合会』の首領が暗殺されるなんて…」
ルーシッドは、先程ルシェから聞かされた衝撃のニュースを呆然と呟いた。
しかし、その言い方には語弊があるぞ。
「まだ死んではいないんだろ。暗殺未遂だ、未遂」
「あ、そうか…。そうですよね」
勝手に殺してやるなよ。
まぁ、これから死ぬのかもしれないが…。
「容態は?どうなってるんだ?」
「そこまでは分からない」
成程。
もしかしたら、掠り傷一つでピンピンしているのかもしれないし。
意識不明、心肺停止で今日明日の命であるかもしれない訳か。
さすがにそこまでは分からない。『青薔薇連合会』の連中も、そのような組織の危機は隠しておきたいだろうしな。
だが、組織の頭目の命が狙われたのだ。
当然穏やかではあるまい。
あいつ…ルレイアなんて、怒り心頭に発してるんじゃないか?
何処の誰だ。あの男をブチギレさせるような、命知らずな真似をした馬鹿は。
ルレイアの鎌の錆びにされるのは間違いないな。
…それはともかく。
「オルタンスには?もう報告したのか?」
「いや、まだだ」
「…ふーん…」
…言った方が良いよな。当たり前だけど。
オルタンスは、あれで一応…帝国騎士団団長であって…。
…非常に気は進まないが、誰かがオルタンスに報告しに行かなければならない。
ルシェ、お前が行ってこいよと言いたいところだが…。
「…分かった。俺とルーシッドの二人で、オルタンスのところに行ってくる。お前は他の隊長達に伝えてくれ」
俺は、ルシェにそう言った。
俺は聖人君子だな。間違いない。
巻き込まれたルーシッドが、「えぇ…?」みたいな顔をしていたが。
それは見なかったことにする。
「分かった。頼む」
ルシェは頷いて、部屋から出ていった。
「…俺達も行くぞ、オルタンスのところに」
「…はい…」
自分を巻き込まないでください、と文句を言わないルーシッドは、非常に立派だ。
本当の聖人君子はお前かもな。


