病院からタクシーに乗って、俺達はルルシー宅に到着。
「ほぼ一ヶ月留守にしてたからな…。まずは掃除だな」
忘れるなかれ。ルルシーは今日退院したばかりなのである。
退院おめでとうパーティーは完全に取りやめだな。
タイミングが悪過ぎた。
とてもじゃないが、今は祝宴を開く気分でもないし…。
「ルレイア、お前もちょっと手伝って…」
と、ルルシーは言いかけたが。
その必要はない。
マンションのルルシーの部屋に入ると、そこで待っていたのは。
「おっと。やはりルレイア先輩同伴だったな。お帰り」
「うわぁっ!?」
廊下の奥からひょいっ、と顔を出したのは、勿論。
俺達の頼れる後輩、ルリシヤ・クロータスその人である。
いると思ってましたよ。
しかし、ルルシーは全く予想していなかったらしく、腰を抜かさんばかりに驚いていた。
その驚いた顔…戴きました。
にゅふ。
「おま、な、な…何でいるんだよっ!?」
「丁度夕飯の支度が出来たところだ。温かいうちに食べよう」
エプロン姿のルリシヤが言った。
さっきから良い匂いしてるなーと思ってたんですよ。
「ルリシヤ、今日の夕飯は何ですか?」
「今日はかぼちゃシチューだ。そろそろ秋だしな」
「ほほう。それは美味しそうですね〜」
「ちょっと待て。何がかぼちゃシチューだ。ルリシヤ!お前は何でここにいるんだよ!?いつの間に侵入した!?」
ルルシーがおこだわ。
「まぁまぁ、良いじゃないですかルルシー。細かいことは」
「細かくねぇよ。自分の家に不審者が侵入してるんだぞ?普通は警察を呼ぶところだからな」
ルリシヤはルリシヤでしょう。不審ではありませんよ。
よって、警察を呼ぶには値しません。
「ほらほらルルシー、我儘は言わないで。早く食べましょうよ。折角ルリシヤが作って待っててくれたんだし」
「何で俺が駄々っ子みたいな扱いを受けてるんだよ…!?」
「さぁさぁ、良いから良いから」
俺はルルシーの背中を後ろから押し、ダイニングキッチンに入った。
テーブルの上には、既に夕食の準備が整っていた。
かぼちゃシチュー、サラダが二種、ほかほかと湯気を立てるパンに加え、デザートにケーキまでついている。
いやぁ、準備万端じゃないですか。
「お前…いつの間にこんなに作ったんだ…?」
「パンは焼き立てだぞ。レーズンバターも手作りしてみた。さぁ、食べてみてくれ」
「パンまで手作りなのかよ…!?」
パンを手作り出来る人って凄いですよね。高級感があるって言うか。
しかも、レーズンバターまで手作り。
何でも本格派のルリシヤである。
お雑煮に入れるお餅さえ、自分でついているくらいですもんね。
「さぁ、ルルシー。こんなときですけど、食事くらいは楽しみましょうよ」
「…分かったよ…」
渋々といった様子で、ルルシーは食卓についた。
「ほぼ一ヶ月留守にしてたからな…。まずは掃除だな」
忘れるなかれ。ルルシーは今日退院したばかりなのである。
退院おめでとうパーティーは完全に取りやめだな。
タイミングが悪過ぎた。
とてもじゃないが、今は祝宴を開く気分でもないし…。
「ルレイア、お前もちょっと手伝って…」
と、ルルシーは言いかけたが。
その必要はない。
マンションのルルシーの部屋に入ると、そこで待っていたのは。
「おっと。やはりルレイア先輩同伴だったな。お帰り」
「うわぁっ!?」
廊下の奥からひょいっ、と顔を出したのは、勿論。
俺達の頼れる後輩、ルリシヤ・クロータスその人である。
いると思ってましたよ。
しかし、ルルシーは全く予想していなかったらしく、腰を抜かさんばかりに驚いていた。
その驚いた顔…戴きました。
にゅふ。
「おま、な、な…何でいるんだよっ!?」
「丁度夕飯の支度が出来たところだ。温かいうちに食べよう」
エプロン姿のルリシヤが言った。
さっきから良い匂いしてるなーと思ってたんですよ。
「ルリシヤ、今日の夕飯は何ですか?」
「今日はかぼちゃシチューだ。そろそろ秋だしな」
「ほほう。それは美味しそうですね〜」
「ちょっと待て。何がかぼちゃシチューだ。ルリシヤ!お前は何でここにいるんだよ!?いつの間に侵入した!?」
ルルシーがおこだわ。
「まぁまぁ、良いじゃないですかルルシー。細かいことは」
「細かくねぇよ。自分の家に不審者が侵入してるんだぞ?普通は警察を呼ぶところだからな」
ルリシヤはルリシヤでしょう。不審ではありませんよ。
よって、警察を呼ぶには値しません。
「ほらほらルルシー、我儘は言わないで。早く食べましょうよ。折角ルリシヤが作って待っててくれたんだし」
「何で俺が駄々っ子みたいな扱いを受けてるんだよ…!?」
「さぁさぁ、良いから良いから」
俺はルルシーの背中を後ろから押し、ダイニングキッチンに入った。
テーブルの上には、既に夕食の準備が整っていた。
かぼちゃシチュー、サラダが二種、ほかほかと湯気を立てるパンに加え、デザートにケーキまでついている。
いやぁ、準備万端じゃないですか。
「お前…いつの間にこんなに作ったんだ…?」
「パンは焼き立てだぞ。レーズンバターも手作りしてみた。さぁ、食べてみてくれ」
「パンまで手作りなのかよ…!?」
パンを手作り出来る人って凄いですよね。高級感があるって言うか。
しかも、レーズンバターまで手作り。
何でも本格派のルリシヤである。
お雑煮に入れるお餅さえ、自分でついているくらいですもんね。
「さぁ、ルルシー。こんなときですけど、食事くらいは楽しみましょうよ」
「…分かったよ…」
渋々といった様子で、ルルシーは食卓についた。


