嫌な予感を感じ始めたときから、多分何かあるとは思ってたけど。
そこまでは予想してませんでしたよ。
大変なビッグニュースだ。
「どっ、ど…ど…!?」
これにはアリューシャも、わたわたしてポテトチップスの袋を取り落としていた。
ルルシーは絶句。ルリシヤとルーチェスは、無言で顔をしかめていた。
「…嘘…。そんな…嘘よ…」
シュノさんは呆然として、繰り返しそう呟いていた。
嘘…だったら良かったんですけどね。
残念ながら、アイズはそんな質の悪い冗談を言う人ではありませんから。
間違いなく、本当なんでしょう。
それが誤情報でないのなら、ですが。
「確かな情報なんですね?」
「…残念ながら」
「じゃあ、こうしてはいられないですね」
非常に残念だが…ルルシー退院おめでとうパーティーは、今夜は延期せざるを得ないようだ。
さすがに、俺達の頭目が意識不明の重体に陥っているのに、楽しくパーティーなんて開いている余裕はない。
…それどころか。
「そんな…嘘、嘘だ…」
シュノさんはがくん、とその場に膝をついた。
「シュノ先輩…。大丈夫か」
「嘘だ…。アシュトーリアさんがそんな…そんな…」
ルリシヤが声をかけても、シュノさんは繰り返し呟くばかりで立ち上がれなかった。
シュノさんにとってアシュトーリアさんは、実の母親と言っても差し支えない。
自分の母親が意識不明の重体に陥っているとして、平然としていられるのは家族と絶縁した俺くらいなものだ。
同じく、アシュトーリアさんを実の親のように慕っているアイズも…心中穏やかではないはずだが。
さすがは『青薔薇連合会』の次期首領。心の中で嵐が吹き荒れていようとも、それを態度に表すことはなかった。
しっかりしているように見える。…少なくとも、見た目だけは。
…ここは、俺が…俺達がしっかりしなければならないときだな。
そこまでは予想してませんでしたよ。
大変なビッグニュースだ。
「どっ、ど…ど…!?」
これにはアリューシャも、わたわたしてポテトチップスの袋を取り落としていた。
ルルシーは絶句。ルリシヤとルーチェスは、無言で顔をしかめていた。
「…嘘…。そんな…嘘よ…」
シュノさんは呆然として、繰り返しそう呟いていた。
嘘…だったら良かったんですけどね。
残念ながら、アイズはそんな質の悪い冗談を言う人ではありませんから。
間違いなく、本当なんでしょう。
それが誤情報でないのなら、ですが。
「確かな情報なんですね?」
「…残念ながら」
「じゃあ、こうしてはいられないですね」
非常に残念だが…ルルシー退院おめでとうパーティーは、今夜は延期せざるを得ないようだ。
さすがに、俺達の頭目が意識不明の重体に陥っているのに、楽しくパーティーなんて開いている余裕はない。
…それどころか。
「そんな…嘘、嘘だ…」
シュノさんはがくん、とその場に膝をついた。
「シュノ先輩…。大丈夫か」
「嘘だ…。アシュトーリアさんがそんな…そんな…」
ルリシヤが声をかけても、シュノさんは繰り返し呟くばかりで立ち上がれなかった。
シュノさんにとってアシュトーリアさんは、実の母親と言っても差し支えない。
自分の母親が意識不明の重体に陥っているとして、平然としていられるのは家族と絶縁した俺くらいなものだ。
同じく、アシュトーリアさんを実の親のように慕っているアイズも…心中穏やかではないはずだが。
さすがは『青薔薇連合会』の次期首領。心の中で嵐が吹き荒れていようとも、それを態度に表すことはなかった。
しっかりしているように見える。…少なくとも、見た目だけは。
…ここは、俺が…俺達がしっかりしなければならないときだな。


