すっかり外は日が暮れ。
テーブルの上には、シュノさんやルーチェスやルリシヤや。
何なら主賓のルルシー本人が手づから作った料理の数々が、ほかほかと湯気を立てている。
今夜のお祝いの為にと、アイズが奮発して用意してくれたワインもある。
俺がハーレム会員に作らせた、とびきりのゴスロリ印のケーキもありますよ。
なんと、超豪華な三段ケーキです。
更には、ルリシヤも。
「…ルリシヤ。さっきからお前、大人しいな」
「…」
ルルシーに声をかけられ、ルリシヤは無言で、身振り手振りで返事をした。
手話である。
「俺は手話は分からん」
「『今喋ったら、口から万国旗が出る』だそうですよ」
「…またかよ…」
手話の分からないルルシーの変わりに、俺が通訳してあげた。
どうやら、またマジックの準備をしているらしい。
パーティーの準備は完璧。ルリシヤマジックの準備も完璧。
あとは、パーティーを開くだけ…なのだが。
アシュトーリアさんが来ない。
パーティーの時間は伝えておいたはずなのだが…彼女だけが未だに到着しない。
お客が来てないのに、勝手にパーティーを始める訳にもいかず。
俺達はこうして、「お預け」をされているところだ。
俺は他人を「お預け」して焦らすのは大好きだが、自分がお預けされるのは嫌いである。
「アイ公、アシュトーリアさんは?何やってんの?」
「うーん…おかしいね、メールを送ってみたんだけど、返事がない」
と、スマホを片手に、怪訝そうな顔でアイズが言った。
…ふむ。それはおかしいですね。
テーブルの上には、シュノさんやルーチェスやルリシヤや。
何なら主賓のルルシー本人が手づから作った料理の数々が、ほかほかと湯気を立てている。
今夜のお祝いの為にと、アイズが奮発して用意してくれたワインもある。
俺がハーレム会員に作らせた、とびきりのゴスロリ印のケーキもありますよ。
なんと、超豪華な三段ケーキです。
更には、ルリシヤも。
「…ルリシヤ。さっきからお前、大人しいな」
「…」
ルルシーに声をかけられ、ルリシヤは無言で、身振り手振りで返事をした。
手話である。
「俺は手話は分からん」
「『今喋ったら、口から万国旗が出る』だそうですよ」
「…またかよ…」
手話の分からないルルシーの変わりに、俺が通訳してあげた。
どうやら、またマジックの準備をしているらしい。
パーティーの準備は完璧。ルリシヤマジックの準備も完璧。
あとは、パーティーを開くだけ…なのだが。
アシュトーリアさんが来ない。
パーティーの時間は伝えておいたはずなのだが…彼女だけが未だに到着しない。
お客が来てないのに、勝手にパーティーを始める訳にもいかず。
俺達はこうして、「お預け」をされているところだ。
俺は他人を「お預け」して焦らすのは大好きだが、自分がお預けされるのは嫌いである。
「アイ公、アシュトーリアさんは?何やってんの?」
「うーん…おかしいね、メールを送ってみたんだけど、返事がない」
と、スマホを片手に、怪訝そうな顔でアイズが言った。
…ふむ。それはおかしいですね。


